コラム
公開日: 2016-05-25
経営計画書を作る目的とポイント
あなたのお店には、経営計画書がありますか。
もしかしたら、「こんな小さな店に経営計画は必要ない」と思って、作っておられないかもしれません。
もし、そうならば、今すぐに経営計画書を作ることをおすすめします。
そもそも、この経営計画書は、お店にとって何でしょうか。
それは、航海における「海図」と「羅針盤」にあたります。
もしも経営計画書を持たずにお店を経営されていれば、それは、手漕ぎのボートで大海を進んでいるようなものです。
どこかの港に着きたいと思っても、今どこにいるのか分かりません。
どちらの方向に行けばいいのかも分かりません。
海図と羅針盤があれば、位置と方向と目標が確認できます。
経営計画書とはそういうものです。
つまり、あなたの店は、将来どんな店になりたいのか、そして、どんな業績をあげたいのか、を明らかにしたものが経営計画書です。
そうは言っても、「計画なんか作っても、計画通りにいかないのだから意味がない」と思われているかも知れませんね。
確かに、計画どおりに行かないこともあるでしょう。
でも、計画書を作って計画通りに行かないのは、何か原因があるのです。
実は、その原因を見つけることに大きな意味があります。
原因が分かれば、それを取り除く方法を考えればいいのです。
そして、その原因を取り除くことができなければ、計画を修正すればいいだけのことです。
とにかく、経営にとって何も分からない状態は、避けなくてはなりません。
経営計画書があれば、自店の目指す方向がはっきりします。
目標に向かっていて、何かの問題が起こったとき、経営計画書はその問題を明らかにする役目をしてくれます。
そのためにも、是非とも経営計画書を作っておきましょう。
そして、経営計画書を作るときは、次の2つのことを心がけます。
それは、「全員が参加する」ということと「数字だけでなく、事柄をいれる」ということです。
まず、「全員が参加する」というのは、計画作りには、従業員全員が参加するということです。
もちろん、お店の理念や計画の大筋は、あなたが決めます。
その大筋に沿って、従業員各自の目標を決めてもらいます。
それが妥当かどうか、あなたは彼らと話し合わなければなりません。
その過程で、従業員は計画を理解していきます。
最終的に、それらをまとめて計画書に入れ込みます。
この作業が、計画を遂行する上でとても大切です。
次に「数字だけでなく、事柄をいれる」というのは、
とかく数字ばかりの表になりがちな計画書に、事柄としての目標を入れ込むことです。
例えば
・お客様への感謝のハガキを毎月20通出す
・10月のプロモーションで、200人の集客をする
といったように、
何をして業績を伸ばすか、何をしてお客様との関係作りをするか、という視点で、やるべき事柄を計画します。
この2つのポイントを意識して作られると、きっと、良い計画書になります。
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