コラム

 公開日: 2015-02-18 

どこまでやればいいのか? 【雪国でない地域の家づくり・・2】

【雪国でない地域の家づくり・・2】



雪国では・・
屋根の積雪を考えるには2種類の考え方があります。



雪を屋根にためるのか・・
雪を屋根にためないのか・・
ということです。



聞けばためない方が良いにきまってんじゃん!
と思いますが・・
ことはそう簡単な話ではありません。



屋根に雪をためないということは・・
屋根にたまった雪が勝手に落ちる様に建物を作るということ。
屋根の勾配を大きくとったりしておけば雪は積もる都度に勝手に落下しますので屋根は常に軽い状態で安心です。
雪が溶け落ちるように融雪装置なんかをつける場合もあります。



が・・
雪が勝手に落ちてきます・・
いつ落ちてくるかわからないので下は非常に危険です。
当たったら下手したら大けがではすみませんし、どんどん雪がたまって家が埋まってしまう危険もあります。
なので積雪が非常に多い豪雪地や雪下ろしの難しい家や山中などでは多いのですが・・
雪が落下する部分には絶対に人がいない、また隣地には雪が落ちない作りが必要・・



つまり広い敷地があればね・・
ちゅうことになります。






これに対して・・
雪をためる作りというのは・・
ようするにたくさん積もったら雪下ろしをすることを前提に建てる建て方です。


この場合は雪が勝手に落ちない様に屋根に雪止めなどを設置しておきます。


ただ、めんどくさい・・
雪下ろしは非常に大変・・
確かに。
雪下ろしが出来なかったりすると家がつぶれてしまう?



少し積雪が多い、数年に一度ドカ雪が降る・・
なんていう雪国ではこういう建て方が多いようです。




なら・・
雪国でない地域の雪対策はどうよ、ということなのです・・
めったにないけど何年かに一度はそこそこ雪が積もる!



それはその時・・
雪下ろしをしなければならないほど積もることがあるのか?
ってことです。



雪国ではない、たとえばここ名古屋やその周辺では年に何度も雪が降り、山の方や都市周辺では年に何度か雪が積もります。
が・・
積もるっちゅうてもせいぜい20cm。
過去にも50cmも積もった例はありません
積もっても、2~3日もすれば溶けてなくなってしまいます。



ならば・・
そこまでの雪対策は必要ないということになります。
ただ、想定外まで考えて50cmくらい積もってもいいように雪による屋根荷重を考えておく。



当然もっと南の地域になればそこまでの対策も不要になるでしょう。





ただ・・
想定外なんてことも考えられます。



関東の方はご存じでしょうか・・
昨年の冬首都圏で雪が積もった際に埼玉などでアリーナだとか工場だどか、いくつもの建物が積雪によって屋根崩落を起こしました。
小さな住宅とか店舗とかの建物はニュースにもならなかったようですが・・



もちろん理由は様々なのですが・・
最大の理由はようするに想定外です。



過去から判断して定められた積雪量や雪の種類が想定していた地域の建築基準を超えていた・・
ということです。



それが証拠に近辺の基準値のもっと厳しく定められた地域ではそんなことはまったく起こっていないのだそうです。



ただ・・
じゃあどこまでやればいい?
ってのは非常に難しい話・・



だって・・
きりがない。



どんどんお金かかるし・・



それこそ豪雪地帯と同じ作りにすれば絶対に大丈夫なのですが・・
いりもしない無駄なお金を使ってかえって台風には弱くなっちゃったりします。



実は・・
これって何も雪に限ったことではないのです。
地震も台風も火事も・・

みな同じことです。





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