長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士
コラム
公開日: 2014-05-08 最終更新日: 2014-07-04
リフォームの時代⑥ リフォームって何?
本来、reformとは「改心する、改正するもしくはつくり直す」という意味で、日本で使われている言葉とは意味が違います。日本でいわれるリフォームとは修理、修繕、改築、改装、増築工事などを指しています。
日本のリフォームはrenovationという言葉が合っています。
最近は新しいリフォーム工事としてrenovation=リノベーションと宣伝している業者がありますが、本来の意味になっただけで別に新しい言葉でありません。日本では極端に言うと新築以外のことは全てリフォームです。ビスを一本締めるだけという小さな工事から、増築などの大きな工事まで範囲が広いのです。
日本には奈良の法隆寺のような古い木造建築がたくさんあります。法隆寺はお寺、特別の建築だからと考えられますが、室町時代初期の神戸市の箱木家をはじめ、江戸時代以降の民間の木造建築物はたくさん残っています。築200年以降の家ならたくさんあります。戦争の空襲がなければもっとたくさん残っていたでしょう。
これらの木造建築は、もちろん建ててから一度も修理修繕をしていないわけではありません。台風などの災害もありますし、使いながら直してきたのです。
次回は『リフォームの時代⑦ リフォームは昔からある仕事』です。
こちらの関連するコラムもお読みください。
- リフォームの時代② 空き家750万戸2014-04-17
- リフォームの時代⑨ 経験談 たくさん人が見に来た2014-05-19
- リフォームの時代⑮ リフォームの時代は業界のため2014-06-09
- リフォームの時代① リフォームは、無許可でもできる2014-04-14
- リフォームの時代⑬ 急成長したリフォーム業界のひずみ2014-06-02
最近投稿されたコラムを読む
- リフォームと耐震補強⑩~外装の張り替えは耐震補強のチャンス 2018-04-20
- リフォームと耐震補強⑨~柱に金物を付ける理由 2018-04-17
- リフォームと耐震補強⑧~耐震補強工事とは 2018-04-13
- リフォームと耐震補強⑦~家を倒すのはヨコの力 2018-04-10
- リフォームと耐震補強⑥~1981年~2000年の家も補強した方がいい 2018-04-06
このプロの紹介記事

1955年に豊橋市で創業して以来、半世紀にわたり、家づくりやリフォーム、修繕を行ってきた「まちの大工さん 鈴木工務店」。一級建築士としても活躍する代表の鈴木敏広さんは、住のスペシャリストとして木造住宅の新築、リフォーム、修繕工事、耐震診断...
プロのおすすめコラム
› 新着記事一覧
人気のコラムTOP5
-
- 1位
- 築30年で初めて漏った家5~軒も庇もないのに漏らない最近の家 20よかった
-
- 2位
- 築30年で初めて漏った家6~すぐに汚れる最近の家 15よかった
-
- 3位
- 築30年で初めて漏った家9~日本の気候に合った家を… 10よかった
-
- 5位
- 新築マンション手抜き工事~フライデーの記事から 6よかった
コラムのテーマ一覧
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
スマホで見る
このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。
バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。