コラム

 公開日: 2014-09-25 

耐震診断できない木造住宅②~図面を見てもわからない家

○×ホームの図面には、パネルの記号があります。メーカー独自の記号でどんなパネルを使用しているのか全くわかりません。木質パネルですから柱はありません。いわゆる2x4工法と同じような工法ですが、工場でパネルをつくり搬入して建てます。工場でつくったパネルの内容、使っている合板の厚みやパネルの中の下地も全て不明。家を支える耐力壁がどんなものなのか分らないのです。国の許可をとり、認定された工法だから図面に記入がないのです。
耐震診断②
大きな地震が起きると建築基準法は改正されてきました。最も新しい改正は2000年、その前の改正が1981年です。依頼者の家(耐震診断できない木造住宅①参照)は1973年に建てられていましたから、1981年の改正よりも前に建てられたことになります。現行基準で計算したら、おそらく基準は下回ると考えられますが、耐震強度が具体的にいくつあるのかメーカーしかわからないことになります。
もしもそのメーカーが倒産した場合どうなるのでしょうか?

認定工法のおかしなところは、公開されていないことです。つくった家はお金を払った建築主のものです。建築主に認定工法の詳細が渡されていません。もし、建てたメーカーがなくなった場合、工法がわからないので第三者が直すことができません。壊すことになると思います。
私が「家はオープン工法で建てないといけない」と言っていますが、その理由はこういうことになるからです。

次回は、「耐震診断できない木造住宅③~オープン工法とクローズド工法」です。

この記事を書いたプロ

まちの大工さん 鈴木工務店 [ホームページ]

一級建築士 鈴木敏広

愛知県豊橋市菰口町5丁目85番地 [地図]
TEL:0532-32-4265

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
うちのつくり方
イメージ

まちの大工さんでは昔ながらの住まいづくりをしています。昔ながらと言ってもつい最近まで、どこでもしていた家の造り方で、大工が構造材一本一本から加工し現場で組み...

 
このプロの紹介記事
まちの大工さん 鈴木工務店 代表 鈴木敏広さん

長く愛される家づくりを目指して快適な住環境を提案(1/3)

 1955年に豊橋市で創業して以来、半世紀にわたり、家づくりやリフォーム、修繕を行ってきた「まちの大工さん 鈴木工務店」。一級建築士としても活躍する代表の鈴木敏広さんは、住のスペシャリストとして木造住宅の新築、リフォーム、修繕工事、耐震診断...

鈴木敏広プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

設計から修繕まで木造住宅のことならなんでもおまかせ

会社名 : まちの大工さん 鈴木工務店
住所 : 愛知県豊橋市菰口町5丁目85番地 [地図]
TEL : 0532-32-4265

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0532-32-4265

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

鈴木敏広(すずきとしひろ)

まちの大工さん 鈴木工務店

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
熊本地震で分かったこと⑤~等級3は被害なし
イメージ

「等級3は被害なし」という記事がありました。等級3とは、2000年に作られた品確法という法律に出てきます。本当の...

[ 地震 ]

熊本地震で分かったこと④~角度によって耐力が違う
イメージ

 耐力壁の耐力は壁の強さと壁の長さで決まり、耐力壁の大きさの基本は水平方向の長さを1とすると垂直の長さは3の...

[ 地震 ]

熊本地震で分かったこと③~筋交いの方向性
イメージ

筋交いと面材ではもう一つ大きな違いがあります。力のかかる方向で強度が違う、方向性があるのです。下の図を見て...

[ 地震 ]

熊本地震で分かったこと②~面材の被害は少なかった
イメージ

筋交いに比べ、面材の被害は少なかったようです。面材とは、合板のような一枚の板を柱と梁、土台などに止めて耐...

[ 地震 ]

熊本地震で分かったこと①~筋交いが切れた
イメージ

 コラム「熊本地震で起きたこと、分かったこと」は主に新聞、TVなどの報道から作ったコラムでした。このコラムは...

[ 地震 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ