コラム

 公開日: 2013-07-11  最終更新日: 2014-07-04

自転車事故

   皆さんこんにちは。弁護士の秋田です。

  
   先日、自転車事故による損害に関して、約9500万円もの高額の賠償責任を認めた判決が出されました(例えばhttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/25300)。

   リンク先の記事でも解説されていますが、近年、自転車による事故は増加傾向にあり、それにともなって裁判その他の紛争となるケースも増えています。

   実際、以前に私が民事調停官をしていたときも、自転車同士の事故による損害を巡っての事件がありました。

   自転車であろうと自動車であろうと、自己の不注意な運転によって人に怪我をさせてしまえば、賠償責任が発生します。
  
   法律家からすると当然のことですが、一般の方からすると、「自転車ぐらいで・・・」という意識の方がまだまだ多いように思います。

   例えば、先日、夜に道を歩いていたら、無灯火の自転車が結構な速度で横を通って行きました。

   その後にすれ違う自転車を注意して見ていると、老若男女問わず、結構な数が無灯火でした。

   あれは、壊れているとも思えないのですが、なぜライトをつけないのでしょうかね。

   とはいえ振り返ってみると、自分も高校生のころは、(自転車通学だったのですが)暗くなってもライトをつけないことがあったような気がしますが・・・

   その時の心理を説明するのは難しいのですが、何となく、「ライトをつけるのは格好悪い」というか、「俺はライトなんかつけなくても余裕で運転できるぜ」的な気持ちがあったように思います(笑)。今考えると笑えますが、これも思春期特有な気持ちなのでしょうか。

   しかし、無灯火は危険であり、それ自体が法令違反です。自転車には、道路交通法52条において、夜間の灯火義務が課せられています。

   無灯火での運転は、歩行者からは自転車を視認しにくくし、事故の原因となります。

   仮に無灯火の状態で事故を起こせば、他に大きな過失がなくとも、賠償責任は発生します。例えば名古屋地裁平成14年9月27日判決は、無灯火で自転車を運転していた未成年者(無灯火、および前方不注視以外にさしたる過失はありません)に、賠償責任を認めています。

   また最近、イヤホンをして音楽を聴きながら?自転車に乗っている人を良く見ますが、これは無灯火以上に危険な運転方法だと思います。  
  
   耳をふさいでしまうと、周りの音が聞こえなくなります。さすがにイヤホンをしながら車を運転する方や、バイクを運転する方はいないと思いますが、やはり自転車だと軽い気持になってしまうのでしょうか。 

   また、そのような意識もあって、自転車事故による賠償責任をカバーする保険に加入されている方はまだ多くはないように思います。
   
   しかし、冒頭の裁判例のように、賠償責任が高額になることもありますし、またお子様の自転車事故について親が責任を負うこともあるわけですから、今後はやはり保険に加入する等の対策が必要でしょう。なにより、通常このような高額の賠償は一個人では困難ですから、被害者保護の観点からも保険加入は望ましいでしょうね。ちなみに私自身は、個人賠償保険に入っています。


   夏になり、健康のための徒歩通勤が厳しい季節ですので、私は最近はもっぱら自転車で通勤しています。

   このコラムを書くに当たり、いろいろと裁判例を調べていたのですが、弁護士が運転する自転車が他の自転車と衝突したという事案がありました(汗)。

   私も事故の当事者にならないよう、気を付けて運転したいと思っています。





  

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