コラム

 公開日: 2013-06-03  最終更新日: 2014-07-04

争点というもの

  皆さんこんにちは。弁護士の秋田です。


  突然ですが、裁判(民事の裁判を前提にしています。以下同様です)では「争点」という言葉がよく使われます。

  通常、裁判で法律の解釈などが問題になることは少なく、ほとんどの(それこそ、9割くらいは)裁判では、過去の事実の有無やその経過が争いになります。

  例えば、原告が

   A→B→C→D→E→F→現在

  という事実の流れを主張するのに対し、被告が

   A→B→C´→D→e→F→現在

  という事実を反論した場合、違いがあるのは「CとC´」の点、と「Eとe」の点ですので、この点が「争点」ということになり、これが主な審理対象となります。

   ちなみに、被告が

   あ→い→う→え→お→か→現在

  という反論(要は、最初から最後まで違うという反論)を行うことがないではないですが、余り多くはありません。ちなみにこのような反論がされる事件はほとんどすべての事実経過が争点ということになるので、大変疲れます(苦笑)。

  話を戻して、最初の例では2つの争点があるということになりますが、両者が違うことを言っている以上、「どちらかが嘘をついている・・・」ということになるのでしょうか。

  もちろん、いずれかが故意にウソをついている可能性もあるわけですが、実際に裁判に携わっている感覚からすると、そのような方は少ないのではないか、というのが実感です。

  多くは、記憶が薄れてしまったとか、あるいは同じ出来事を違った角度から見たがゆえの相違なのではないかと思うのです。

  「記憶が薄れてしまう」という点については、私は記憶に関する専門家ではないですし、ここで多くを語る余裕もないので避けますが、人間の記憶がいかに曖昧で、かつ自己の都合の良い記憶に変容されているかというのは、みなさんが日常生活を送っている中でもよく経験することではないでしょうか。

  また、「同じ出来事を違った角度から見たがゆえの相違」という点については、例えば
  
  □

  は「四角」なわけですが、同じものを違った角度から見ると

  △ 

  「三角」に見える・・・結論としては見ていたのは「ピラミッド」形のものだったという場合、それぞれの角度から「しか」見ていない人は、同じものを見ていても、意見の相違が出るということになります。
  
  意外と、こういうことが原因で争点になっているのではないかと感じることもあります。

  

  ところで・・・
  (唐突ですが)私は地元・中日ドラゴンズファンなのですが、今年は新聞(スポーツ欄)を見るのが面白くありません。それはもう悲しみさえ感じるほどです。

  朝、食事をとりながら某テレビ番組を見ていると、前日に試合があった日は、その結果を紹介しています。こちらは既に結果を知っているので、あまり積極的に聞きたくない訳です(笑)。

  ですが・・・そのコーナーは、いつも盛り上がっています。今年の成績で何故盛り上がれるのか? 最近気が付いたのですが、「どんなに悲惨な試合結果でも、その試合の中で『光った』プレイを探して、そこで盛り上がっている」のです(!)。

  例えば、「ルナがまた打った」とか、「大島のファインプレー」とかです。試合そのものは悲惨な結果でも、そこは強調せず、どんなに小さなプレイでも『光った』ところを強調して紹介する。

  まさに「同じものを見ていても、着目する角度によって、感じ方は異なる」ということではありませんか!(違うか?)。

  
  まったく、人の認識というのは相対的だなというのを実感した今日この頃でした。

  

ちなみに・・・本日のガーデニング






  添え木をするほどになりました!
 

 
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