コラム

 公開日: 2013-08-20  最終更新日: 2014-06-20

ネット依存の中高生 全国に52万人

ネット依存の中高生 全国に52万人

公共交通機関を利用すると多くの人が携帯電話やスマートフォンを手に座っている光景をよく見かけます。ここ最近のニュースなどでも話題になっていますが、今月1日に携帯電話やパソコンに没頭する「インターネット依存」の中高校生は全国で推計51万8千人にのぼると、厚生労働省研究班(代表・大井田隆日大教授)の調査でわかりました。

調査は昨年10月~今年3月、全国の中学校140校と高校124校の約14万人を対象に実施され、約10万人の有効回答を得ました。研究班によると、中高生のネット依存に関する全国規模の調査は初であり、「ネット依存が健康に悪影響を与えている」と警鐘を鳴らしています。中高生多くの若者がパソコンやスマートフォンなどで情報交換やゲームに没頭し、日常生活や健康に影響が出ていると指摘しています。

ネット依存とされるのは、ネットの使いすぎで健康や暮らしに影響が出る状態です。悪化すると食事を取らなくなり、栄養失調になることもありますが、現在は病気とは定まっていません。ネット依存の疑いが強いほど睡眠時間が短くなることも判明しました。

調査では「ネットに夢中になっていると感じるか」「使用をやめようとした時、落ち込みやイライラを感じるか」など8項目を質問がありました。5項目以上に該当し、ネット依存が強く疑われる「病的な使用」と認定されたのは8.1%に上りました。分析は米国などで使われるネットへの依存度をはかる評価法を使いました。「熱中しすぎを隠すため、家族らにうそをついたことがあるか」「問題や不安から逃げるためネットを使うか」などの8問中5問以上にあてはまると、「依存の疑いが強い」と分類し、ネット依存の中高生が51万8千人と推計しました。

「病的な使用」とされた割合を男女で比較すると、男性6.4%、女性9.9%で女性が多かった。研究班は「チャットやメールなどに没頭する人が多い」と説明しています。「病的な使用」とされた中高生のうち「睡眠時間が6時間未満」と答えたのは43.0%。調査時点の直近1カ月の午前中の体調が「常に悪かった」「しばしば悪かった」と回答したのも24.0%に上り、いずれもネットに依存していない人と比べて割合が1.6~2.7倍高いです。また、直近1カ月で使ったサービス(複数回答)を尋ねたところ「情報やニュースなどの検索」が69.2%で最も多く、以下は「動画サイト」(64.4%)、「メール」(62.5%)の順です。

研究班は「ネットを使うことは若者の文化になっている。健康的な使い方ができるよう指導や教育をしていく必要がある」としている。

調査に使われた質問です。

1 インターネットに夢中になっていると感じるか

2 満足を得るために、ネットを使う時間を長くしていかなければならないと感じるか

3 使用時間を減らしたり、やめようとしたりしたが、うまくいかなかったことがたびたびあったか

4 ネットの使用をやめようとした時、落ち込みやイライラなどを感じるか

5 意図したよりも、長時間オンラインの状態でいるか

6 ネットのため、大切な人間関係、学校、部活のことを危うくしたことがあったか

7 熱中しすぎていることを隠すため、家族や先生にうそをついたことがあるか

8 嫌な気持ちや不安、落ち込みから逃げるためにネットを使うか

これに5つYesをつけたら「ネット依存に該当」となります。

現代の社会ではインターネットは生活にとても便利で必要なツールです。メールやSNSでは早い反応が必要とされ、文字のみの世界で誤解なども生まれがちで、大切な人との関係が壊れてしまうようでは本末転倒。また、インターネットのしすぎで、良質な睡眠がとれなかったり、健康的な生活を送るのが難しくなったりというのも同じではないでしょうか。反応の早さよりも真実の交流のための思いや考えを伝え合うこと、相手を信じて待つことなどを子どもが携帯電話やスマートフォンを手にするときに保護者が支援していく必要があるのではないでしょうか。ネット依存から脱却し、お互いの成長につながる人間同士の関わりができるようになるために、中高生だけでなく、一度インターネットとの付き合い方をご自身の生活から見直してみませんか。


ネット依存についてのご相談はこちらへ
*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*
NLMデザイン (エルムデザイン)
HP:http://www.nlm-d.com/
メールアドレス:info@nlm-d.com
*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*

この記事を書いたプロ

株式会社愛知心理教育ラボ [ホームページ]

心理カウンセラー 毛受誉子

愛知県名古屋市中区金山1丁目2-4 IDAREA7階 [地図]
TEL:052-331-5506

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
坂元さんのバストアップ

企業のメンタルヘルスに特化したコンサルティングを展開(1/3)

 東海地区の企業や官公庁、教育機関に対し、キャリア教育やコーチングなどの研修・講演などを行う株式会社愛知心理教育ラボ。同代表の毛受(めんじょう)誉子さんが力を入れるのは、企業のメンタルヘルスです。「実は最近、企業からの問い合わせが急増してき...

毛受誉子プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

豊富な知識をもとにしたメンタルヘルス・カウンセリングに強み

会社名 : 株式会社愛知心理教育ラボ
住所 : 愛知県名古屋市中区金山1丁目2-4 IDAREA7階 [地図]
TEL : 052-331-5506

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

052-331-5506

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

毛受誉子(めんじょうたかこ)

株式会社愛知心理教育ラボ

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
リワークと復職支援

2010年の春、健康保険の診療報酬の改定の際に、認知療法や、認知行動療法という精神科専門療法が診療報酬化され、...

[ 復職支援 ]

9月に多い子供の自殺

夏休みも終わり、9月を迎えました。夏休みあけに、子どもが学校に行きたくない!という。周囲の大人は、夏休...

睡眠時間とうつの関係性

先日、中高生の睡眠時間とうつの関係性の調査研究が発表されました。リスクを最小にするには、男子の場合8時間...

過労死等の労災補償状況

厚生労働省は、6月24日に、平成27年度「過労死等の労災補償状況」を発表しました。過重な仕事が原因で発症した脳...

ストレスからくる病気

現代の日本社会において、ストレスがどのような影響を起こしているのか、そのストレスホルモンが死に至る病気を発...

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ