コラム

 公開日: 2013-03-28 

メンタルヘルス・ファーストエイドとは

メンタルヘルス・ファーストエイドとは

 自殺対策強化月間によせて、メンタルヘルス・ファーストエイドを紹介します。メンタルヘルス・ファーストエイドは、メンタルヘルスの問題をかかえている人に対して、適切な初期支援を行うための5つのステップからなる行動計画のことです。 このプログラムは、心理的危機に陥った方に対して、専門家の支援が提供される前に周囲の方がどのような支援を提供すべきか、どのように行動すべきか、という対応法を身につけるものです。

メンタルヘルス・ファーストエイドは、下記の5つの基本ステップで構成されています。
1)自傷・他害のリスクをチェックしましよう
2)判断(はんだん)・批判せずに話を聞きましよう
3)安心(あんしん)と情報を与えましよう
4)適切な専門家のもとへ行くよう伝えましよう(サポートを得るように勧める)
5)自分で対応できる対処法(セルフ・ヘルプ)を勧めましよう
この下線部分をそれぞれとってリ・ハ・ア・サ・ルと覚えてください。

1)自傷・他害のリスクをチェックしましよう
自殺の方法について計画を練っているか、実行する手段を有しているか、過去に自殺未遂をしたことがあるかをチェックしてみましょう。例えば、「消えてしまいたいと思っていますか?」「死にたいと思っていますか?」とはっきりと声に出して聞いてみることが大切です。

2)判断・批判せずに話を聞きましよう
どんな気持ちなのか話してもらうようにしましょう。責めたり弱い人だと決めつけたりせずにまずは相手の話を聞きましょう。相談者の弱さや怠惰からくるのではないことを心に留めておきましょう。そして、周りの人がじっくりと話を聞くこと自体が、とても大切な支援です。相談者はつらい気持ちや考えを体験していることを周囲に聞いてもらい、共感してもらうことを希望しています。大切なことはアドバイスの前にこのステップを踏むことです。

3)安心と情報を与えましよう
現在の問題は、弱さや性格の問題ではなく、医療の必要な状態であること、決して珍しい病気ではないことを伝えましょう。適切な治療で良くなる可能性があることも伝えましょう。現在、体験している状態が医学的な問題であり、効果的な治療や対応があることを伝えることです。

4)適切な専門家のもとへ行くよう伝えましよう  
心療内科や精神科を受診するように勧めてみましょう。「心の問題が体に関係することもあるので、専門家に心のことも相談してみましょう」といった言い方が、受診への抵抗感を減らせるかもしれません。医療福祉や法律、その他の相談機関など専門家のところに行くことの有益性を伝えることが大切です。

5)自分で対応できる対処法(セルフ・ヘルプ)を勧めましよう 
アルコールをやめる、軽い運動をする、リラクゼーション法(ゆっくりと呼吸をする、力を抜く等)などを行うことによって、メンタルヘルスの問題による症状が緩和されることがあります。家族などの身近な人に相談をすることや、自助グループヘの参加を勧めてみたりするのもよいかもしれません。

前回もお伝えしましたが、職場、家庭で悩みを抱えている人、過重労働に悩まされている人、まわりにいませんか。周りの人が気づき、話を聞くことで、自殺を防ぐゲートキーパーとして活躍できることを期待されているとともに、心の病は決して他人事ではありません。3月もあとわずかとなりましたが、自殺対策強化月間でもありますので、ぜひこの機会に職場でもメンタルヘルスファーストエイドについて話題に出してみましょう。

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